平成28年度6月3日に札幌市自立支援協議会子ども部会主催で今回初となる【子ども発達支援者支援力向上セミナー】が始まりました。
全3回となる今回のセミナーは療育相談支援で来て頂いている金澤先生からの紹介で参加しました。
今回のセミナーは発達支援経験が3年以上のあり、原則3回連続で参加できる者に限るということもありましたが、定員50名は1日で埋まったそうです。
また、札幌市内には平成28年4月現在で約282箇所の放課後等デイサービスがありますが、その中で西区からの参加は当社を入れて3箇所でした。
最初に市の障がい福祉課の方から障害児通所支援の現状及び課題についてのお話があり、現在の札幌市のデイサービスでの内情や今後改正されるであろう内容等を盛り込んだお話になりました。
ご存知の方も多いと思いますが、札幌市は全国で1番ディサービスが多いのです。続いて大阪・名古屋となりますが、他の都市と比べても圧倒的に数が多い。
今後予想されるのは障がい者総合支援法及び児童福祉法の改正や報酬も改定されるのが予想されますね。
しかしながら、一番の課題は適切なサービスの確保と質の向上が図られていないとのこと。
単なる居場所(好きなことだけをさせてゲームやDVDを見せて1日が終わる等)の提供・支援者側のスキル不足・事業所が軽度(いわゆるグレーゾーンと言われている)の障がい児を集めている事例が指摘されていました。また、定員に空きがある事業所が増加しており、従業員の入れ替わりの激しい事業所も多いとのことです。
保護者様からすれば空きがあって入れるのであればと、見学もそこそこに決めてしまう方々も多いようですが、やはり幼児期~児童期・思春期となる子ども達の療育はきちんとしてあげてほしいと思うばかりです。
きちんとした療育がされていない子とされてきた子の違いは成長するにあたって大きく差が出てきます。
自分たちは居宅介護も行っているので、何度かそのような場面に出くわしています。せめて思春期を迎える前にはと思うことも多々あります。
大きく成長して2次障がいを併発し社会生活を送りにくくなっている方も見てきました。
もっと早く療育を受けていればここまでにはならなかったのではと思うことも・・・。
保護者様のご理解と協力なくして療育は難しいです。
ありがたいことに私どもを利用して頂いている保護者様は素晴らしい方々なのでスタッフ一同安心して支援にはいらせて頂いております。
今後の私たちの課題も見えてきたので、今後の支援にいかせていきたいと思っています。
今回のセミナーで他にも療育相談で来て頂いている金澤先生から『児童期の発達支援現状と課題』というテーマで話があり、教育委員会の方からは『札幌市における特別支援教育の課題と現状』に関するお話があり、最後に当事者の保護者様のお話があり終わりました。
詳しい内容等は次回予定してます、保護者会かまたは当社主催の勉強会等でお話が出来ればと思っています。
次回は17日(金)に行われます。
次回も楽しみです。